目も口ほどに物を言う

 目に関することわざはたくさんあります。それについていろいろと考えてみたいと思います。
第1回は、表題のこの有名なことわざを取り上げてみます。
このことわざは江戸時代の川柳「気があれば 目も口ほどに ものをいひ」に拠っているもので、男と女の間のことを言っているそうです。
似たような意味のことわざに、「目引き袖引き」「目顔で知らせる」などがありますが、
言葉で言わなくても、目つきで気持ちを相手に知らせることができるというわけですね。

 目は単に見るだけの器官ではありません。
「丸くする」「吊り上げる」「三角にする」「細める」「皿にする」「点にする」「配る」「据わる」「笑う」「流す」など、様々な表現が出来るのです。
実際のところはかなり抽象的な表現も含まれてはいますが、いずれにしろ「目を○○する」といういいまわしは枚挙に暇がありません。

 さて、目は口ほどにしか物を言えないのでしょうか?
実はそうではありません。ある意味、口よりももっと重要な情報を発することがあるのです。

正常な網膜 網膜出血・白斑が散在する糖尿病性網膜症の眼底

それは眼底検査と呼ばれる、眼科医で行う基本的な検査なのですが、これによって自覚症状や、他の部位に症状が現れない段階で、全身の病気がわかったりするのです。
例えば、白内障や緑内障といった眼疾患のみならず、糖尿病、高血圧、血栓症などの循環器系疾患、あるいはベーチェット病やトキソプラズマ症などなど、それは多岐に及びます。
自覚症状があれば口でその症状を訴えることも出来ますが、成人病の多くは初期段階で自覚することは稀です。
 いかがですか?
目は口以上にものをいう器官だということをわかっていただけましたでしょうか?
40歳を超えたら、年に一度は眼底検査を受け、早期発見、早期治療に努めたいものです。

 

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