犬は近視?
ペットの本に、室内で飼う愛玩犬は近視、狩猟犬などは正視、ということが書いてありました。
好奇心の旺盛な眼鏡技術者としては、興味をそそられない筈がありません。(笑)
ちょうどその頃、私の家には「アフガンハウンド」という大型の狩猟犬と、
愛玩犬の定番とでも言うべき「シー・ズー」がいました。
さすがに視力検査はさせて貰えませんし、
レフラクトメーター(俗に言うコンピューター視力測定装置)も使えません。
そこで、今では使える技術者もめっきり少なくなった、レチノスコープ(スキアスコープ)という、
他覚的に屈折を検査する道具を使うことにしました。
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| レチノスコープと板付きレンズ |
レチノスコープは、今でも眼科医に行けば活用されていると思いますが、 暗室で、光を網膜に送りその反射光を観察することによって屈折度数を計る検査です。
正確な度数を調べるには、検眼レンズを取っ替えひっ替えしてその網膜反射を確認しないといけない時間の掛かる検査法のため、簡単なレフラクトメーターに取って代わられました。
まず手始めに小さいほうのシー・ズー犬から・・・・
夜、部屋の電気を消して真っ暗にして、嫌がる犬を家族に押えつけてもらい、
裸眼に50センチの距離から光を送ると、網膜反射は逆行、
これは2ディオプトリー以上の近視ということになります。
調節力の介入の可能性も考えられるので、壁に照らした懐中電灯に興味を示している隙、 あるいは大好物のビーフジャーキーをその光の中に写してみたりと、
あの手この手で遠方に注意を引き付け何度か試してみました。動的検影法という検査距離を変えて屈折度を測る手法も行いました。正確な度数の断定には至りませんでしたが、やはり弱い近視であることには間違いはありません。
続いて大きいアフガンハウンドにも挑戦・・・・
体は大きいのですが、案外臆病な性格の彼は、割とおとなしくされるがままにいてくれました。
結果はやはり近視。とはいってもシー・ズー犬よりはずっと軽く、おそらく全く調節力の介入のない状態で
検査できれば正視の結果が出るかもしれません。
元来、狩猟犬として野山を駆け回るために改良されつづけたアフガンハウンドですが、
何代も愛玩犬として屋内で育てられた結果、野性の本能ともいうべきものが、
失われつつあるのかもしれませんね。
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調査に協力してくれた(?)
アフガンハウンドの「ジェフ」とシー・ズーの「チャー」
二人は仲良し |
犬も白内障になります。
老犬の目を覗くと白く反射していることがありますが、これが白内障です。
現在飼っている2匹のシー・ズー犬もすでに10歳を超え、目は白くなっていますが、毎日元気に散歩に出かけていきます。相当視力は低下していると思われますが、階段の上り下りにも苦労することなく、2匹で先を争うように駆けていきます。実はちゃんと見えているのか、あるいは、視覚以外の感覚が視覚を補っているのかはわかりません。
尚、犬の白内障手術というのも行われているそうです。
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