豊かな音のある世界を楽しむ
このページをご覧になっている方は、「聞こえ」に不自由を感じている方、あるいは、その身近な方だと思われます。
当サイトでは、耳と補聴器のことを、なるべくわかりやすく解説しているつもりですが、 もしご不明な点や疑問がございましたら、なんなりとメールにてお知らせください。
耳と「聞こえ」の話
耳が聞こえなくなると、どうなるでしょうか?
耳は、自分一人だけでいる時は、あまり必要ないかもしれませんが、だれか自分以外の人に接する時、絶対に必要なものです。
耳が聞こえなくなってくると、人とのコミュニケーションが取り難くなり、意思の疎通がスムーズに行えません。 よって、人と会うのが苦手になり、おっくうになってきます。
たいした用事がない時は、それでもいいかもしれませんが、
生活をしている以上は、どうしても話を聞かないといけない時や、相談ごとなど、さまざまな会話が必要になってきます。 社会の中で生きている限り、会話は絶対に必要なものです。
耳が聞こえにくくなってくると、自分自身ももちろん不自由で、つらく淋しいこともありますが、一緒に生活している家族、ご近所の方、何か用事があって訪ねてきた方など、周りの方々にも迷惑をかけていることが多いことをわかってください。
また、人との会話が減ってくると、耳から入ってくる情報が減少し、耳の働きそのものが低下していきます。
耳と、脳は隣同士にありますので、耳の働きが低下すると、同時に聴覚にかかわっている脳も働かない、ということになります。 耳が聞こえなくなってくると、大脳の働きにも影響があるようにいわれております。
高齢者の方は特に気をつけていただきたいと思います。
(このあたりのお話は、補聴器メーカーのフォナック社のサイトに、さらに詳しい解説がありますので、ぜひご覧ください。フォナック・ジャパン・聞こえについて)
誰しも、生きている限り年齢とともに体の機能は低下していくものです。
「耳が聞こえにくくなったなあ」と感じたら、まず、耳鼻咽喉科の先生に診ていただき、 原因は何で、治るものか治らないものか、はっきり聞くことが大事です。
そして、治らないようであれば、早く補聴器を使用したほうが良いと思われます。
難聴の程度の軽いほうが、補聴器に慣れるのも早いですし、補聴器をつけたときの効果も大きいのです。
補聴器を使用すると、耳から入る情報が増え、人間関係もずっとスムーズになってきます。 年をとっても周りの人々と積極的にかかわることができれば、精神的な若さも保てるでしょう。
そして、気持ちが生き生きして豊かで快適な毎日が過ごせるはずです。
そのためにも、積極的に、前向きに、「もっとよく聞きたい」という、気持ちを持つことが大事かと思います。
補聴器を上手に使いこなして楽しい毎日を!
日本は先進国の中でも補聴器に対する認識や普及率が低く、
また、「聞こえ」の不自由な方への接し方、という点でも補聴器先進国には遅れを取っています。
補聴器は、人間の耳のように音や言葉の内容を、分析したり識別することは困難です。 そこには機械としての限界があります。
特に言葉の明瞭度が低下する種類の難聴にたいしては、補聴器での「聞こえ」の効果は制限されることもあります。
これには、装用者自身の「聞こえの練習」と補聴器技術者による「補聴器の適切な調整」、 そして周囲の方の「装用者に語りかけるときの、ちょっとした配慮」が必要です。
聞こえの練習
自然に聞こえる音と比べて、補聴器から聞こえる音は少し違います。補聴器のこのような性質を理解してからご利用いただければ、しばらくすると慣れることができるでしょう。
補聴器は、特に話し声をよく聞き取れるように、言葉の内容を理解するのに大切な200〜5000ヘルツの音を大きくするように作られています。
一方、耳から聞く音は、20〜20,000ヘルツとすべての音域にわたります。
音の印象が違って聞こえることの主な理由はここにあります。
補聴器をつけ始めると、雑音が気になるという方が多いようです。補聴器が故障していない限り、雑音というよりは身のまわりで発生している騒音です。
今まではその騒音が聞こえない静かな状態にいたのですから、うるさく感じるのは当然のことです。
初めから言葉をはっきりと聞こうと思わないで、少し小さな音量から始めてください。けっしてあせらないことです。話しての近くに席を取ったり、相手の口元を見ながら話を聞くようにしたりと工夫してみてください。
周りの騒音が少しづつ気にならなくなってきたら、徐々に音量を上げてください。最近の補聴器には音量調整のつまみが付いていない種類のものもありますので、遠慮なく販売店にて調整してもらってください。
補聴器の適切な調整
聞こえの状態は、時間と共に変化することもあります。また、店の中と実際に使う環境が違うこともよくありますので、再調整が必要なことも少なくありません。
よりよい聞き取りが得られるまで、何度でもフィッティングをしてもらうことをおすすめします。
このとき、単に「聞き取りにくい」「やかましい」等という漫然とした訴えよりも、できれば「○○の音が聞きにくい」「××の音がうるさい」等と、なるべく具体的な症状をお伝えください。
フィッティングとアフターサービスこそ、補聴器の価値を左右するものです。アフターサービスには補聴器の修理・点検や、聴力が変わった場合の、それに対応した再調整などが含まれます。
話し方にちょっとした工夫と配慮を
耳が遠い方や難聴の方、聴覚障害者の方、とお話しをするには、どうしてあげたらいいのか、ご存知ですか?
「耳のそばに口を近づけて、大きな声を出して話してあげればいい」と思っておられたなら、それは間違いです。
では、どうしてあげたらいいのでしょうか?
1、なるべく近づいて、向かい合って、お互いの顔を見ながら話してあげる。
2、大きすぎる声は必要ありません、少しだけ大きい声で、ゆっくり、はっきり話してあげる。
もし、高齢者や補聴器装用者の耳元で、大声で怒鳴っているような光景に出くわしたときは、 どうか、上に書いたことを教えてあげてください。
こんな、ちょっとした配慮が、高齢者や聴覚障害者にとって、とても重要なものです。
他にも、
・話す前や、話題を変えるときなどに簡単な合図をする。装用者が注意して聴くようにすると聴取しやすくなります。
・聞き違いや理解しにくいような場合は、表現を変えて話したり、数字や大切な内容は、筆談など視覚も併用し誤解の無いように。
・話の内容が正確に理解されているかどうか、ときどき確認する。
・会議やグループで話し合う時は、本人が聴取しやすいように、できるだけ相互の顔や口元が見やすい位置、距離で話す。
などが考えられます。
耳の遠い方、難聴の方、聴覚に障害をお持ちの方も、
みんなが「聞きやすい」「話しやすい」社会にしていきたいものですね。
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