はじめに・・・

弊社は眼鏡販売店ですので、解説はあくまでも「正しいメガネ作りに必要な」点だけに限定しています。疾病やより詳しい情報は専門医にご相談ください。
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眼は最大の情報源

動物が外界の状態を知るための器官を感覚器と呼びますが、
「百聞は一見にしかず」というように、人は大抵のことは眼で見て判断します。
人にとって眼は最大の感覚器、そして情報源ですから、
最低限の知識を身に付け、大切な視力を守りましょう。

眼に対する大きな誤解

日本は医学の進んだ国ですが、多くの人は眼のことに関してあまりに無知、無関心なようです。
今でも迷信を信じ大きな誤解をされている方を多く見受けます。
その最たるものが、

遠視は良い目、近視は悪い目

と信じられていることでしょう。
現代社会では、近視であることは決して不利なわけではありません。
近視の方は遠方視が利かない代わりに近いところは不自由なく見え、
正視や遠視の人に比べれば眼精疲労もおこしにくいなど、有利なことも多くあります。
反面、遠視の方は遠くも見にくく近いところは更に見えにくい、かつ眼精疲労を起こしやすいのです。
「遠視は遠くが良く見える」というのは多くの場合間違いです。
弱い遠視で眼に調節力が豊富なうちは視力が良いこともありますが、
眼精疲労の原因にもなり、疲れたときには極端に視力が低下します。

遠視と老眼はいっしょ

これも大きな間違いです。
この章の後で説明しますが、遠視は屈折異常、老眼は調節異常により起こる全く別のものです。
遠視は眼の屈折力が弱く遠くも近くも良く見えない状態、
老眼は近くのものが良く見えない状態、と言えるでしょう。

色盲は不利

列車の運転手、パイロット、画家などには向いてはいませんが、
それ以外の職業では特に色盲が問題になることはありません。
日本眼科医学会の各方面への申し入れにより、今では色盲でも不利な扱いを受けないようになりつつあります。
今日では国公立大学では色盲でも理科系学部に入れるようになっています。

日本人と近視

 日本人には近視が多いと言われます。
大正から昭和の初期に生まれた方では逆に遠視のほうが多いと思われますが、それ以降の年齢では圧倒的に近視の割合が多いでしょう。
 世界的に見て近視の割合の多い国は日本、韓国、中国と、複雑な文字を持つ国に多いようです。
26文字のアルファベットと数字を識別すれば良い英語に比べて、複雑な象形文字のわずかな違いを判断しなければいけない言語とでは 近方視の際の眼の使い方に大きな差があります。
 特に日本では識字率も100%近く、加えて「蛍の光」で明かりを取ってまで本を読もうとする勤勉な国民性のあまり、幼少時から近くを見る時間の長い生活を送っています。学歴社会となり、小さなうちから学校以外に塾、あるいは家庭教師を雇ってまで勉強し、空いた時間はテレビゲームをしたり漫画を読んだり、眼は休むことを許されず酷使されているのです。

 ヒトが誕生した原始の時代には、外敵から身を守るために、また生きるための食料を得るために 遠方視が利かなければ生き延びていけませんでした。
基本的には眼の焦点は遠方に合うように出来ています。近くを見るときには「調節」という力を働かせて眼の屈折力を上げる必要があるのですが、「調節」をするためには眼の中の筋肉を緊張させねばならないのです。この力がストレスとなるため、近いところを長時間見るのには構造上適していないのです。
 しかし、近視ならば「調節」する必要無しに近いところを見ることが出来るのです。
あくまで私見ですが、このことから近視は現代社会に合わせて 能率的に近いところを見るための進化と言えるのではないでしょうか。

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