メガネフレームの品質表示
貴方は自分がお使いのメガネについて、どの程度ご存知ですか?
毎日使うものですから、そして肌に直接身に付けるものですから、もっとよくメガネのことを知ってください。
メーカー名とサイズ
すべてのフレームにはメーカー名と品番(あるいは品番のみ)、サイズが明記されています。
メーカー名や商標等は製造国、製造工場を特定する手掛かりになりますし、
自分の顔の大きさに合うサイズを知っておくと次回のフレーム選びが楽になります。
メガネのサイズ
 |
フレームサイズの表示を大別すると
1)ボクシングシステム
2)データムラインシステム
がありますが、ほとんどのメーカーではドイツの国家規格であるボクシングシステムを採用しています。
玉幅(レンズの最大幅)および、山幅(左右レンズの間隔)は、
左図のように、レンズの端を水平線と垂直線で結んだ四角形の大きさで計測します。
レンズの中心点と中心点を結んだ距離をフレームPDといいますが、
この場合は玉幅と山幅の合計がフレームPDとなります。
例)52 □ 15 135
と表示されていれば、玉幅52mm、山幅15mm、腕の長さ(テンプル長)135mmということになります。
□ が打刻されていればボクシングシステムで計測された事の表示です |
 |
チタンフレームの品質表示
チタンフレームが発売された当時は、その品質表示の義務付けは無く、
ほんの一部にチタンを採用したフレームでさえチタンフレームを標榜し、粗悪な商品が流通し市場は混乱しました。
その反省から、公正取引法により下記のように品質表示が義務付けられています。
逆の見方をすれば、この表示がなされていないフレームはチタン以外の金属で作られている、と推測されます。
また、現在(平成19年)では、バイオチタン、ゴムメタルなど、従来の表記では正しく品質を表記できない素材も開発されており、金属を構成する主材料がチタンの場合は、TITAN-Pと表示する場合もあります。
TITAN-P
(Ti-P) |
純チタン(注1)を前枠、テンプル(腕)に使用するもの
枠全体比率の90%以上が純チタンで組み立てられているもの |
TITAN
(Ti) |
主要部品がチタンで一部合金を使用したもの
枠全体比率の90%以下が純チタンで組み立てられているもの |
| TITAN-C/* |
主要部品がチタンで一部合金を使用したもの
枠全体比率の90%以下がクラッドチタン(注2)で組み立てられているもの |
F-Ti-P
(FRONT-TITAN-P) |
前枠のみ純チタンを使用するもの
テンプルはチタン以外の材質 |
F-Ti-C
(FRONT-TITAN-C) |
前枠のみクラッドチタンを使用するもの
テンプルはチタン以外の材質 |
T-Ti-P
(TENPLE-TITAN-P) |
テンプルのみ純チタンを使用するもの |
T-Ti-C
(TENPLE-TITA-C) |
テンプルのみクラッドチタンを使用するもの |
| F-Ti-C T-Ti-P |
前枠がクラッドチタン、テンプルが純チタンを意味します
理由は省きますが、逆の組み合わせはほとんどありません |
| TITAN-P-β |
前枠、テンプルともにベータチタン合金(注3)を使用するもの |
(注1)・・・不純物の(ほとんど)無いチタン
(注2)・・・張り合わせチタンとも呼ばれます。チタンの母材に他金属を張り合わせたもの。
チタンの加工技術が未熟だった時代に、ロー付け、メッキ強度の向上などの目的で使われました。
現在では金張り加工や特殊な装飾を施す場合に使われています。
(注3)・・・チタンフレームに多い、リム(レンズを保持する輪の部分)切れ防止のために、純チタンに異種金属元素を添加(30%前後)したもの。
その他の表示
ION PLATING
(IP) |
主にチタンフレームに使われる表面処理法で、
腐食しにくい金属粒子をイオン化しフレームに付着・堆積させ、硬く密着性の良い皮膜を作ります。 |
| T-NT |
ニッケルとチタンを1:1の比率(原子数比)で合金化し熱処理を加えることで、
形状記憶性や超弾性を持たせることができます。
この場合はテンプルにNT合金を使用している、という意味になります |
| Col-** |
カラー品番。同一デザインで別の色がある場合に表示されます。
単に数桁の数字を表示する場合もあり。 |
| 14KGF 1/10など |
金張りフレームの品質表示で、この場合は、金属部分の1/10が14金張りで作られている、ということになります。
純金は24(カラット)ですから、14金張りは金の含有量が14/24、すなわち58.3%となります |
フレームの原産国表示
平成19年3月7日に眼鏡フレームの原産国表示に関する公正競争規約が改定されました。
かつては、国産品であるにもかかわらず、あたかもヨーロッパ製品のように見せかけることが問題の多くを占めていましたが、最近では、ヨーロッパ以外の製品が著しく増加するとともに、国産品と紛らわしい輸入品も見受けられるようになっています。
このような状況に対応して、従来は「輸入品及び輸入品と誤認されるおそれのある国産品」を原産国表示の対象としていたところを、輸入品、国産品ともに原産国が誤認されるおそれのある製品に原産国表示をすることになりました。
原産国の表示方法は、眼鏡類の表示に関する細則によって、従来は「本体に刻印又は印刷することにより表示するものとする」と規定されていましたが、今回の改定では、現流品のうち、原産国を誤認されるおそれのあるものや、輸入品で既に原産国が本体表示されている場合等を考慮して、ラベルやタグ等でも表示できるように「本体に刻印、印刷又はラベル若しくはタグ等を添付することにより行うものとする」と規定されました。
次へ(レンズの種類) |